CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

スクロールに応じて画像を遅延読込させるLazy Loadプラグイン

「jQuery プラグイン」の利用(18)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
目次

Webブラウザの開発ツールで遅延読込の効果を検証

 画像の遅延読込によるページ読込時間の違いを、Webブラウザが備える開発ツールを用いて検証します。リスト2のWebページに1024×768ピクセルのJPEG画像を20枚設定してレンタルサーバーに配置し、iPhone 5sのSafariブラウザで表示させます。使用ネットワークは携帯電話(SoftBank 4G LTE)とします。この際iPhone 5sをMacとケーブルで接続して、iPhoneにおけるWebページ読込時間をMacのSafariからWebインスペクタを用いて測定します。

 図3は、Lazy Loadによる遅延読込を行わない場合のWebインスペクタ画面です。20枚の画像がすべて読み込まれることで、ページ読込時間が長くなっていることが分かります。

図3 遅延読込を行わない場合20枚同時に画像が読み込まれる
図3 遅延読込を行わない場合20枚同時に画像が読み込まれる

 一方、図4は遅延読込を行った場合のWebインスペクタ画面です。20枚の画像のうち読み込まれるのは画面に収まる2枚のみで、それ以外の画像については読み込まれていないことが分かります。

図4 遅延読込により読み込まれる画像は2枚のみ
図4 遅延読込により読み込まれる画像は2枚のみ

 各5回ずつロード時間を計測した結果、ページ読込完了までの時間は遅延読込を行わない場合で平均8.3秒、遅延読込する場合で平均2.5秒でした。ページに含まれる画像の枚数や容量が大きくなるにつれ、この差はさらに大きくなります。

表2 遅延読込の有無による
Webページロード時間の比較
測定 遅延読込なし 遅延読込あり
1回目 9.15秒 2.37秒
2回目 9.98秒 2.6秒
3回目 7.75秒 2.48秒
4回目 7.65秒 2.56秒
5回目 7.15秒 2.55秒
平均 8.34秒 2.51秒

まとめ

 本記事では、Lazy Loadプラグインを用いた画像の遅延読込を紹介しました。PC向けWebページおよびjQuery Mobileを用いたスマートフォン向けWebページを作例として示しました。ツールを用いた測定結果から、画像の遅延読込でWebページの読込時間を短縮できることがご理解いただけたのではないでしょうか。画像の遅延読込は、特にスマートフォン向けページにおいてよく見られる、縦に長いページに画像が多く含まれるようなケースで効果を発揮すると思われます。

参考資料



  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー

連載:jQuery UI/プラグインの活用

もっと読む

著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト  吉川 英一(ヨシカワ エイイチ)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

あなたにオススメ

All contents copyright © 2005-2021 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5