情報処理推進機構(IPA)は「情報セキュリティ白書2014」の販売を15日より開始した。国内外で発生した注目すべき情報セキュリティインシデントとその手口、各国の情報セキュリティ政策や国際連携に向けた取り組みなど、情報セキュリティ全般に関する出来事や状況をまとめている。Amazon、全国官報販売協同組合、IPAで購入可能な印刷書籍版のほか、今回より電子書籍版を制作し、Amazonにて8月中旬に発行予定。価格は、印刷書籍版は2000円(税別)、電子書籍版は1600円(税別)。
「情報セキュリティ白書」は、IPAが毎年発行している報告書で、企業のシステム開発者・運用者を対象に情報セキュリティの現状や、今後の対策のために役立つ情報を提供する。また、パソコンやスマートフォン等の情報機器を使用する一般の利用者に対しても情報セキュリティの概観や身近な話題をわかりやすく提供することを目指している。
今回発行された2014年度版では、情報セキュリティインシデントの具体的な事例や攻撃の手口、対策、国内外で進められている情報セキュリティ政策や法整備の状況等、情報セキュリティに関する広範なテーマを取り上げている。2013年度に確認された、水飲み場型攻撃でウイルスに感染したパソコンからの情報流出、インターネットバンキングにおける不正送金被害の拡大、パスワードリスト攻撃による不正アクセスの多発等、インターネット利用者対する脅威や被害を考慮し、下記の新たなトピックを加えている。
- オンライン本人認証の動向
- 医療機器の情報セキュリティ
- 政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準群の改定
序章では、2013年度の1年間に情報セキュリティ分野において注目すべき10項目の出来事を概説。続いて、国内外における情報セキュリティインシデントの状況、具体的な事例と攻撃の手口、脆弱性の動向や企業・政府等における情報セキュリティ対策の状況を紹介する。さらに、国内外における情報セキュリティ政策や関連法の整備状況、情報セキュリティ人材の現状、国際標準化の動向、情報セキュリティの普及活動についても解説している。加えて、スマートデバイスや制御システム、自動車、医療機器の情報セキュリティの動向や、オンライン本人認証の動向等を注目するテーマとして解説する。
ほかにも、2014年3月17日に公開した「2014年版 10大脅威 複雑化する情報セキュリティ あなたが直面しているのは?」も第二部に収録する。
【関連リンク】
・情報処理推進機構
・「情報セキュリティ白書2014」
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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