IBMは14日、障害を持つ人々が支援技術を利用して、ソフトウェアプログラムの先進機能を利用できるための、ソフトウェア・インターフェイス「IAccessible2」を開発したと発表した。このプログラム・インターフェースは、すでにFree Standards Groupに承認されており、Free Standards Groupは、このインターフェースを誰でも使えるオープン・スタンダードとして開発、維持していく。
画面読み上げソフトをはじめとする障害者向けの技術は、視覚障害者のコンピューター利用を支援してきたが、OSやソフトのバージョンアップが行われると、それにあわせて変更していく必要があった。また、近年、ブラウザ上でAjaxやDHTMLなどの表現が進んでいるが、こうした「動的」な表現は「静的」な操作がどのように影響しているか、音声で表現するのは容易ではなかった。
今回、支援技術のインターフェースを標準化するとともにFree Standards Groupの監修を受けることで、支援技術のベンダーは、より低コストで一貫性があり、拡張性の高いソフトウェアを開発することが可能になる。
Freedom Scientific、GW Micro、IBM、Mozilla Project、オラクル、SAP、およびサン・マイクロシステムズは、このテクノロジーの支持をいち早く表明しており、業界標準として開発することに携わるか、あるいは自社が手がける製品に採用していくとしている。
プレスリリース:IBM、障害を持つユーザーがより多くのコンピューター・プラットフォームで支援技術を最大活用できるようサポート