オープンソースで開発されているC++ライブラリ「Boost」の最新版となる「Boost 1.56.0」が、8月7日(現地時間)にリリースされた。UNIX/Windowsそれぞれに対応したソースコードと、Windows向けバイナリが公式サイト経由でダウンロードできる。
「Boost」は、C++の開発者コミュニティによって公開されており、コミュニティメンバーの多くがC++の標準化委員会のメンバーのため、C++の標準化にあたっては「Boost」の機能が数多く取り入れられている。なお、使用にあたっては、商用/非商用いずれの場合も「Boost Software License」が適用される。
最新版では新たに、カスタマイズ可能なマクロである「Assert」、他のライブラリから使える依存関係が最小のコアユーティリティである「Core」、整数とテキスト間のリテラルテキスト変換を行う「Lexical_Cast」、例外を送るための一般的なインフラストラクチャ「Throw_Exception」、windows.hが不要なWindows API宣言「Winapi」を追加した。
さらに、新ライブラリとして、メモリアライメント変数/アロケータ/アダプタの「Align」、実行時とコンパイル時に使えるコピー可能なtype_infoである「Type_Index」を搭載する。
このほか、多数のドライバに対して不具合の修正や機能追加を行っている。
【関連リンク】
・Boost(英語)
・「Boost 1.56.0」リリースノート(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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