クライアントサイドMVCフレームワーク「Ember.js」の開発チームは、最新版の「Ember.js 1.7.0」と、「Ember.js 1.8」の最初のベータ版(Ember 1.8.0-beta.1)を、8月23日(現地時間)にリリースした。今回のリリースでは、バグフィックスに加えて、新機能の追加と、破壊的変更が行われている。
新機能の1つであるネスト可能なthis.routeは、this.resourceのみがネストされた子ルートを持てる制限を取り払うもので、この変更によってthis.routeはthis.resourceのようにネストできるようになる。ただし、子ルートの名前空間はトップレベルの名前空間にリセットされるよりも、むしろ追加される形をとる。なお、ネストしないthis.routeは、従来通りに利用できる。
もう1つの新機能は、URLクエリパラメータのサポートを提供するQuery Params APIで、ユーザーがブラウザの「戻る」ボタンを押すなどのURLの変化があった場合に、コントローラのプロパティを更新する。
このほか、コントローラにおいてコンテンツのプロパティはmodelによって提供されるようになり、bind-attrがifヘルパーに含まれる場合は空の配列が偽値として扱われるようになるといった、破壊的変更が行われており、注意が必要である。
なお、次回のメジャーバージョンでは、Internet Explorer 6/7のサポートを行わない。
【関連リンク】
・「Ember.js」(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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