おもな新機能としては、定数やプロパティ、デフォルト関数の宣言のような、静的な値が求められる箇所に対して、数値や文字リテラル、定数などのスカラコンテキストを使えるようにする「Constant scalar expressions」や、可変長の宣言リスト、「**」演算子を用いた指数、キーワードによる関数や定数のインポート機能を搭載する。
さらに、インタラクティブな統合型デバッガモジュールである「phpdbg」を新たに搭載するとともに、php://inputが復活し、$HTTP_RAW_POST_DATAは非推奨となった。また、GMPオブジェクトは演算子のオーバーロードをサポートしており、2GB以上のファイルのアップロードを可能にしている。
このほか、互換性に影響のある変更点として、配列を配列リテラルのプロパティに定義する場合は、Arrayキーの上書きができくなったほか、json_decode()によるJSONの構文解析をさらに厳密にしており、ストリームラッパーはSSL/TLS使用時の証明書とホスト名を合わせた検査にデフォルトで対応する。また、GMPリソースはオブジェクトとして扱われ、Mcrypt関数には有効なキーとIV(初期化ベクトル)が必須となっている。
【関連リンク】
・PHP(英語)
・「PHP 5.6.0」のダウンロード(英語)