JetBrainsは、C/C++デベロッパ向けの専用IDE「CLion」のアーリーアクセス版を、9月5日(現地時間)に公開した。
「CLion」は、プロジェクトモデルにCMakeを採用しており、ソースファイルやコンパイラ設定、targetの説明といったプロジェクトの情報はCMakeに記載し、変更内容は自動的にプロジェクトに反映される。
ウィザードに従って、必要な情報を入力すればCMakeList.txtを初期化でき、CMakeList.txtを変更すると自動でCLionに読み込まれる。プロジェクトのビルド時には、IDEが自動でCMakeを起動し、CMakeCache変数とCMakeエラーはIDEのCMakeツールウインドウ内で扱える。
コンパイラはGCCとClangコンパイラに対応し、デバッガはGDB 7.6をサポートする。デバッグ機能は、プログラムのステップバイステップ実行や、ブレークポイントの設定、式の評価、ウォッチの追加、実行時の変数の設定など、ひと通りの機能をサポートしている。
対応OSは、Windows 8/7、Mac OS X 10.8以降、Linux。言語スタンダードは、C(C99)、C++(C++03、C++11、ラムダ関数、rawストリングリテラル、variadic templates、decltype、autoなど)、HTML(HTML5)、CSS、JavaScript、XMLをサポートし、プラグインによってLuaなど他の言語も一部利用できる。
なお、今回公開したアーリーアクセス版の完成度はベータレベルにも達しておらず、JetBrainsでは2か月以内のバージョン1.0のリリースを目指している。バージョン1.0では、現在実装している機能に加えて、LLDBやGoogle Testのサポートを予定する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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