米JetBrainsは、PythonおよびDjango向けIDEの最新バージョン「PyCharm 4」を、11月19日(現地時間)にリリースした。PythonとWeb開発に対応した「Professional Edition」と、Pythonでの開発に特化したオープンソース版の「Community Edition」の、2つのエディションを用意している。
今回のリリースでは、これまで以上に学術分野への対応を強化しており、「IPython Notebook」と、matplotlibをサポートするNumPyに対応した「NumPy array viewer」をPythonコンソールに統合した。
また、新たにBDD(ビヘイビア駆動開発)を導入しており、要求仕様テキストとテスト結果のグラフィカルな表示を実現することで、開発のさまざまな局面をサポートする。なお、Python向けBDDツールとして知られる、behaveやlettuceもサポートしている。
デバッガは、JetBrainsによるコードと、オリジナルのPyDevレポジトリのコードを統合し、動作中のPythonプロセスからデバッガに接続可能な「attach to process」機能を搭載する。デバッグを行う際には、referring objects viewを用い、さらに多くの情報や機能が必要なら、Jinja2テンプレートを利用したPyCharmデバッガも使用できる。
このほか、Python/Djangoコンソールツールウィンドウの機能向上や、プロジェクトを実行するかデバッグを行うかを選べる「leave the console open」機能、他のスコープから呼ばれているメソッドツリーを確認可能な「call hierarchy」機能、パッケージマネージャーの機能向上、「subtests」ユニットテストのサポート、プロジェクト作成ウィザードの追加など、多彩な新機能の追加や機能向上を行っている。
なお、2013年11月19日以降に「Professional Edition」のライセンスを購入したユーザーは、無料で最新版にアップデート可能。また、30日間は無料で試用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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