原典:Announcing the new Azure App Service
はじめに
モバイルファースト、クラウドファーストの世界では、すべてのビジネスは、お客様とエンゲージを深め、関係性を持てる優れたモバイル体験、Web体験を提供する必要があります。そうすることで、従業員はさらに生産的になれます。これらのアプリは、すべてのデバイスで動作し、どこででもデータの消費や統合ができるようにしておく必要があります。
今回、新しいAzure App Serviceのリリースについて発表でき、うれしく思います。これは、色々なソリューションを提供する強力な新しいサービスになります。Azure App Serviceは統合サービスで、あらゆるプラットフォームやデバイスに対してWebやモバイルアプリが作成でき、SaaSソリューション(Office 365、Dynamics CRM、Salesforce、Twilioなど)との統合、オンプレミスのアプリケーション(SAP、オラクル、Siebelなど)との接続、厳重なセキュリティ、信頼性、拡張性のニーズを満たしつつ企業のプロセスの自動化を簡単に行うことができます。
Azure App Service
Azure App Serviceには、以前は個々に提供していたWebアプリとモバイルアプリ機能(Azure WebサイトとAzureモバイルサービス)が含まれています。また、今回初めて導入する新しい強力なロジック/ワークフローアプリとAPIアプリ機能も含まれ、かつロジックワークフローを非常に簡単に構築できるビルトインコネクタが備わっており、多くの人気があるSaaSやオンプレミスアプリケーション(Office 365、Salesforce、Dynamics、OneDrive、Box、Dropbox、Twilio、Twitter、Facebook、Marketoなど)と統合可能です。
これらの機能はすべて一緒に1つの低価格で使用できます。実は、新しいAzure App Serviceの価格は、以前のAzure Webサイト提供とまったく同じ価格になっています。Webサイトサービスをよくご存知でしたら、以前サポートしていたすべての機能に、新しいモバイルサポートと、新しいワークフローサポートと、多くのSaaSおよびオンプレミスソリューションに対する新しいコネクタを追加したものが、追加料金なしで取得できるという感じです。
Web+モバイル+ロジック+APIアプリ
Azure App Serviceにより、Web+モバイル+ロジック+APIアプリが簡単に作成できます。
1つのAzure App Serviceの展開で、これらのタイプのアプリをいくつでも実行できます。アプリは自動的にAzure App Serviceに管理され、他のお客様から隔離された管理VMで実行されます(つまり、他のお客様と同じVMでアプリが実行されているという気遣いが不要になります)。Azure App Service内でビルトインの自動スケール調整サポートを使用すると、アプリが使用するVM数を実際のリソース消費に基づいて自動的に増減できます。
これにより、Webおよびモバイル体験を共に提供するとてもスケーラブルなアプリを非常に費用対効果の高い方法でビルドし実行できるようになります。そして、そこには多種多様なアプリやデータソースと統合する自動化されたビジネスプロセスが含まれています。
以下は、Azure App Serviceがサポートしているその他のアプリタイプに関する詳細になります。Azure App Serviceは、Webアプリに対しては今回から一般公開されますが、モバイル、ロジック、APIアプリタイプが付いたものはパブリックプレビューで利用できるようになります。
Webアプリ
Azure App Service内のWebアプリサポートには、以前Azure Webサイトでサポートされている機能が100%含まれています。その中には以下のものがあります。
- .NET、Node.js、Java、PHP、Pythonコードのサポート
- ビルトインオートスケールのサポート(実世界の負荷に基づいて自動的にスケールのアップ/ダウン)
- Visual Studio発行およびFTP発行の統合
- Visual Studioオンライン、GitHub、BitBucketとの継続的統合/展開のサポート
- 仮想ネットワークサポートとオンプレミスネットワークおよびデータベースとのハイブリッド接続
- 本番環境でステージ環境の展開およびテストのサポート
- 長時間実行されるバックグラウンドタスクに対するWebJobのサポート
Azure Webサイトサービスを使用して以前アプリを展開したことがあるお客様は、現在これらのアプリがAzure管理ポータル内で”Webアプリ”と呼ばれていることに気づかれると思います。以前とまったく同じように、これらのアプリを継続して実行することも可能ですが、必要に応じて、ソリューションにモバイル+ロジック+APIアプリサポートを追加料金なしで追加することも可能です。
モバイルアプリ
Azure App Service内のモバイルアプリサポートは、Azureモバイルサービスを使用して以前提供していたコア機能を提供します。その中には今回導入した新しい機能強化もいくつか含まれています。
- ビルトインオートスケールのサポート(実世界の負荷に基づいて自動的にスケールのアップ/ダウン)
- トラフィックマネージャのサポート(世界中で地理的にアプリのスケール調整)
- Visual Studioオンライン、GitHub、BitBucketとの継続的統合/展開をサポート
- 仮想ネットワークサポートとオンプレミスネットワークおよびデータベースとのハイブリッド接続
- 本番環境でステージ環境の展開およびテストのサポート
- 長時間実行されるバックグラウンドタスクに対するWebJobのサポート
アプリサービス提供が統合されたので、1つのAzure App Serviceの展開を使用して、Webとモバイルアプリの両方を実行できるようになりました。これにより、Webおよびモバイルバックエンドに対して別々に支払う必要がなくなり、必要に応じてさらに節約するためにリソースをプールすることもできます。