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TIS、クラウドオーケストレーションソフト「CloudConductor 1.0」をオープンソースで公開

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 TISは、独自開発のクラウドオーケストレーションソフトウェア「CloudConductor 1.0」を、3月27日にオープンソースで公開した。

 「CloudConductor」は、デザイン指向のクラウドオーケストレーションツールで、さまざまなクラウドへのシステムの引っ越しや、データセンター障害時の復旧、ミラー環境やテスト環境など類似システムの構築といった、さまざまな要求に対して、簡単にシステム構築や運用を行える。

CloudConductorの全体構成
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 「CloudConductor 1.0」では、高可用性が求められるシステム構築のためのサンプルパターンの追加や、システムのスケールイン・スケールアウトへの対応などが行われている。

 これらの変更によって、クリティカルな可用性が求められる冗長化されたシステムに監視やバックアップなどの運用機能を備えたシステムをクラウド上で自動構築したり、稼働中のシステムを特定クラウドにロックインされずに他のクラウドへ移行したり、災害発生時に他のクラウドでバックアップシステムを復旧することなどを実現する。

 このほか、TISでは「CloudConductor」の実証実験の一環として、2014年11月に宮城県登米市における災害発生後のシステム復旧の実証実験に「CloudConductor」を使用した。実験では、災害発生後に起こる一時的なシステム停止を想定し、「CloudConductor」でのクラウド間フェイルオーバーを検証し、災害発生から6分53秒で重要文書システムと危機管理情報共有システムを復旧している。

障害発生からシステム切り替えまでの流れのイメージ
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 今後は、SDN/SDSへの対応や、対応クラウドの拡充、サンプルパターンの整備によって、システムのポータビリティ向上を目指す。また、実運用中の高度なシステムをDR専用環境を保持せずにDRを実現する「DR(Function) without DR(Site)」の実証実験や、構築済みシステムを「CloudConductor」で漸進的にクラウドへ移行する「Progressive Infrastructure Migration(PIM)」の検証を通して、プロトタイプへの適用事例を創出する。

 なお、「CloudConductor」は経済産業省の平成26年度「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業」の交付先に採択されている。


【関連リンク】
TIS
「CloudConductor」

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