原典:Announcing General Availability of Azure Premium Storage
はじめに
Azureプレミアムストレージの一般公開リリースについて発表でき非常にうれしく思います。現在エンタープライズグレードSLAとともに全ての方にご利用頂けます。
Microsoft Azureでは、プレミアムストレージと標準ストレージという2種類のストレージを提供しています。プレミアムストレージは、ソリッドステートドライブ(SSD)に永続的にデータを保存し、一貫したパフォーマンスで配信保証された高性能で低レイテンシなディスクストレージを提供します。
プレミアムストレージは、I/Oに敏感なワークロードに理想的で、仮想マシン内でホストされたデータベースワークロードに最適です。必要に応じて、1つのVMに対し複数のプレミアムストレージディスクが接続でき、VM当たり最大32TBのディスクストレージのサポートと読み込み作業に対して1ミリ秒以下の遅延で64,000IOPS以上を動かせます。これは、クラウドでさらに多くのワークロードが実行できる非常に高速なストレージオプションです。
プレミアムストレージにより、Azureでは、ボリュームの大きいSQLサーバー、Dynamics AX、Dynamics CRM、Exchange Server、MySQL、Oracleデータベース、IBM DB2、MongoDB、Cassandra、SAPソリューションなど要求の高いアプリケーションを実行できます。
耐久性
データの耐久性は、どんな永続的ストレージオプションでも最も重要なことです。Azureのお客様は、障害に対する高耐性とデータの持続性に依存する重要なアプリケーションを持っています。プレミアムストレージは、同じ領域内に3つのデータ複製を保持しており、それが永続的に複製されるまで、書き込み動作の完了確認は返ってきません。これは現在Azureだけが提供する唯一のクラウド機能です。
さらに必要に応じて、ディスクのスナップショットを作成して標準GRSストレージアカウントにコピーすることも可能です。これにより、災害復旧目的として主要なAzure領域から少なくとも400マイル離れたところで保存されているデータの地理的冗長なスナップショットが維持できます。
利用可能な地域
プレミアムストレージは、現在以下のAzure地域で提供されています。
- 米国西部
- 米国東部2
- 欧州西部
- 中国東部
- 東南アジア
- 日本西部
今後すべてのAzure地域で実行できるようにプレミアムストレージを拡大していきます。
開始方法
今回よりプレミアムストレージは簡単に開始できます。Microsoft Azure管理ポータルにアクセスして、新しいプレミアムストレージアカウントを作成するだけです。これは、新しいストレージアカウントを作成し、“Premium Locally Redundant”ストレージオプションを選択すると行えます(注:このオプションは、プレミアムストレージが利用可能な領域を選択した場合のみ表示されます)。
次に、新しいVMを作成し、VMサイズの“DS”シリーズを選択します。VMのDSシリーズは、プレミアムストレージ動作が上手くいくように最適化されています。DS VMを作成する場合、プレミアムストレージアカウントを示すだけですべて完了します。
詳細について
より詳細なことは、Mark Russinovich氏のブログ投稿をご覧ください。また、Mark Russinovich氏のプレミアムストレージについてのビデオを見ると、プレミアムストレージ3分間デモで実際の動きを確認できます。その中で、Markは、Azureプレミアムストレージが搭載された耐久性のあるドライブに対して、低レイテンシで64,000IOPS以上で動かすWindows ServerとLinuxのVMをお見せします。
詳細については、以下のリンクもご覧ください。
まとめ
Azureプレミアムストレージがリリースでき非常にうれしく思っています。プレミアムストレージは、既存のオンプレミスソリューションの移行など、Azureを使用してクラウドでワークロードを実行する非常に多くの新しい機会を開きます。
いつもながら、このブログのコメントやAzure Storage MSDNフォーラムを通じたフィードバック、またmastoragequestions@microsoft.com宛てのメールにて、ご意見頂ける事を楽しみにしております。
Hope this helps,
Scott