Debianプロジェクトは、Linuxカーネルを使用したOSの最新版「Debian 8(コードネーム:Jessie)」を、4月25日(現地時間)にリリースした。
「Debian 8」では、デフォルトのinitシステムに、従来のsysvinitに替わってsystemdを採用している。systemdはブートの高速化や、サービスの隔離を実現するcgroupsなど、多数の機能を搭載する。なお、従来のsysvinitも引き続き利用できる。
「Wheezy」から導入されているUEFIサポートも、より強化されており、これまで知られている多数のファームウェアのバグフィックスをはじめ、32ビットOSにおけるUEFIサポートや、32ビットUEFIファームウェアにおける64ビットカーネルのサポートを追加している。
このほか、前回のリリース以降に開発された重要なサポートの1つとして、「Debian Sources」においてDebianからリリースされたすべてのソースコードの閲覧を可能にするサービスの提供が挙げられる。20000を超えるソースパッケージが存在するが、「Debian Code Search」によって目的のコードを検索できる。
今回のアップデートでは、20100のソースパッケージからビルドされた、43000超のすぐに使えるソフトウェアパッケージを収録しており、豊富かつ選び抜かれたパッケージと、広範なアーキテクチャのサポートによって、同プロジェクトのゴールである、デスクトップでもネットブックでも、クラスタサーバやデータベース、Webサーバやストレージなどあらゆる用途に対応可能な「ユニバーサルOS」を実現している。
対応アーキテクチャは、32ビットPCがインテルIA-32、64ビットPCがインテルEMT64T、x86-64、Motorola/IBM PowerPC、MIPS、IBM S/390、ARM。
【関連リンク】
・Debian
・「Debian Sources」(英語)
・「Debian Code Search」(英語)
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