「Preemptible VM」は、通常のインスタンスと同じ機能を利用できるが、Google側の都合によってシャットダウンされてしまう可能性がある。また、ラインタイムは24時間までに限定される。
ただし、通常のインスタンスより安価な固定料金で使えるので、「もしも」の事態に備えて(実際に必要かどうかはわからない)インスタンスを、変動価格で購入するというギャンブルをしないで済む。
「Preemptible VM」の利用にあたっては、Google Developer Consoleのチェックボックスを利用するか、gcloudコンソールで--preemptibleオプションを付け加える。なお、シャットダウンされる場合は、ユーザーに対して安全なシャットダウンを可能にする「30 second notice」の送信を行う。
このほか、Google Compute Engine上でHadoopを利用しているユーザーなら、オープンソースのbdutilで「--preemptible .25」を付け加えれば、クラスタの25%を「Preemptible VM」で実行できる。
なお、「Preemptible VM」はGoogleが保有している、膨大なデータセンターの余剰分を有効活用するためのもので、前述したような制限はあるものの、Google Compute Engineのすべての機能に対応している。
【関連リンク】
・Google
・Google Cloud Platform
・「Google Compute Engine Preemptible Virtual Machines」(英語)