The Apache Logging Servicesプロジェクト管理委員会は8月5日(現地時間)、ロギングフレームワーク「Log4j」のバージョン1の公式サポートを今後行わないことを発表した。
Log4jのバージョン1は1999年にリリースされ、Javaアプリケーション開発において広く用いられてきたが、現在、同委員会では2014年7月にリリースされたバージョン2に開発やメンテナンスに活動の軸を移している。バージョン1のリリースは、2012年から途絶えている状態だ。
委員会によれば、Log4jバージョン2はバージョン1より高速に動作し、信頼性が高く、開発や保守もより容易になっているという。また、Logbackアーキテクチャがかかえていた問題を解消。API仕様と実装とが分離されているため、実装の改善を安全かつ矛盾なく行えるほか、ログのフィルタリング機能やプラグイン機能も備えている。
The Apache Logging Servicesプロジェクト管理委員会 副会長のChristian Grobmeier氏は、「我々はLog4jバージョン2の品質と安定性に満足しており、バージョン1からのリプレースはすばらしい体験になると確信している」と述べている。
なお、Log4jバージョン1からバージョン2への移行方法については、The Apache Logging Servicesプロジェクト管理委員会のWebページ「Migrating from Log4j 1.x」に説明がある。
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