エディタ部分におけるおもな新機能としては、インデント中に改行を行った際に挿入されがちな、空白のみを含む改行から空白を自動で取り除く機能や、検索結果に該当する箇所を[Alt]+[Enter]キーですべて選択する機能、使用している言語が自動処理によるサジェスチョンに対応していない場合に、語彙ベースの補完を利用できるようにする機能、リサイズ可能なPeekビューを備える。
ワークベンチでは、ユーザーから2番目に要望の多かったターミナル機能、キー割り当て設定における面倒なルールの撤廃を行った。また、今回のリリースでは未サポートだが、Insiderリリースではユーザーからもっとも要望の多かったタブ機能をサポートしている。
言語面ではCSSのドラフトにて提案が行われている変数をサポートしており、構文解析ではESLintにすべての問題を修正するコマンド、TSLintに解析を行うファイルを除外する機能を新たに搭載した。さらに、デバッガにはlaunch.jsonに外部ターミナルを使ったデバッグの際に便利な機能を追加したほか、Node.jsデバッグ時のステップ実行のパフォーマンスを向上している。
このほか、デバッグ時にあらかじめ設定したファイルやオブジェクトを自動的に開くようにするAPIや、TextMateによる構文の色分け、ファイルの比較など、多彩な拡張機能が追加された。
Visual Studio Codeの中核を成すのは、「Monaco」エディタで、「Monaco」はOneDriveやVisual Studio Team Services、Azure、TypeScript playground、IE/Edgeの開発者ツールなど、さまざまなMicrosoftの製品で利用されている。Microsoftは、「Monaco」をあらゆるブラウザで、誰でも、あらゆるブラウザで使えるようにしたいという意向を発表している。
今後は、さらなるAPIのリファインやパッケージングの自動化を通じて、6月版のVisual Studio Codeリリースと同時に、「Monaco」エディタを公開する予定。
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