日本企業はかつて世界をリードしていましたが、いまやその存在感は影を潜めています。その原因の一つに挙げられるのが、ビジネスリーダーとして振る舞えるエンジニアの不足。翔泳社ではエンジニアに営業力を身につけ、プロジェクトの先頭に立っていただくための指南書『エンジニアがビジネスリーダーをめざすための10の法則』を7月20日に刊行しました。
『エンジニアがビジネスリーダーをめざすための10の法則』は、昨今の日本企業の凋落を食い止めるべく、エンジニアにこそ企業を牽引してもらいたいという強い想いから生まれました。
技術力でいえば優秀な人材が豊富な日本企業ですが、時価総額トップクラスの大企業にだけでなく、破壊的イノベーションを起こしてサービスを展開するスタートアップ企業にすら太刀打ちできなくなってきました。本書は、その大きな原因にエンジニアが「現場の技術屋さん」になってしまい、企業やビジネスを率いていくリーダーシップや営業力、課題解決力を身につけることができていないということを挙げています。
トヨタ自動車やKDDI、ソフトバンクグループ、ホンダなど、国内のトップ企業の創業者は多くがエンジニア出身です。ところがいま、エンジニアはビジネスと切り離されたところで、技術のみを扱っていることが多いというのです。商品やサービスに使われている技術力は高くても、そうした技術が新しい顧客体験を生み出すには至っていないと、多くの方も感じているかもしれません。
本書はそうした状況を打破するために、エンジニアにビジネスリーダーとしての考え方や能力を身につけていただくための指南書です。これからのキャリアをどうすればいいのか不安に思っている方、ただの技術屋では退屈してきた方、技術をビジネスに直結させてプロジェクトを先導していきたい方にとって、本書で紹介する「10の法則」は必ずお役に立てるでしょう。
目次
法則01 Googleに答えを求めるな
法則02 右脳を叩き起こせ
法則03 仮説で語りきれ。非難を恐れるな
法則04 プロセス志向から抜け出せ
法則05 不正確への恐怖に打ち克て
法則06 変更アレルギーを治療せよ
法則07 パソコンを閉じろ。クライアントに会いに行け
法則08 自分の事を話すな
法則09 守りから攻めへ転じよ
法則10 自分の母親にもわかる言葉で話せ
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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