米GitHubは、企業向けGitHubの最新版「GitHub Enterprise 2.8」を、11月9日(現地時間)にリリースした。
「GitHub Enterprise 2.8」では、新機能として、コードレビューとディスカッションを効率化する「Reviews」、直感的なプロジェクト管理を実現する「Projects」を追加するとともに、データ分析環境Jupyter Notebookに対応するなど、開発者の業務フローや協業を支援する機能を強化している。
「Reviews」機能では、開発者がコードの特定の行にコメントを付けられるほか、プルリクエストやバッチコメントに対する正式な「承認」や「変更依頼」、1行のコードへの複数コメントができる。
「Projects」機能では、プルリクエスト、イシュー、ノートなどの作業項目をカード状にして、進捗状況に応じて整理可能で、従来の「作業中」「終了」「完成不可能」といったカラムに加えて、チーム独自の作業フレームワークによるオリジナルのカラムも作れる。作業状況にあわせて、カードを各カラムにドラッグ&ドロップしたり、優先順位を付けたりしてプロジェクトを可視化できるほか、ノート機能による、開発者自身やチームのさまざまなアイデアの記録にも対応している。
Jupyter Notebookへの対応では、コードや方程式、テキスト、グラフなどを組み合わせたデータを、GitHubのレポジトリ上で表現しやすくなった。
このほか、プロフィールのコントリビューショングラフの改良によって、重要な功績や貢献がわかりやすくなっている。また、2段階認証の必須化の設定をはじめとするセキュリティ機能の強化や、LDAP認証の迅速な把握など運用支援機能の充実が行われたほか、GitHub Enterprise導入におけるあらゆるサポートに関するリンクURLの発行が可能になった。
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・GitHub(英語)
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