日本マイクロソフト株式会社は11月24日に、テキスト/音声の翻訳サービス「Microsoft Translator」におけるすべての音声翻訳の品質を、ニューラルネットワークによって向上したと発表した。
「Microsoft Translator」は、Skype Transrator、Office、Bing翻訳といったアプリで利用されているほか、アプリやサービスからも使える。
対応言語は、Microsoft Translator Speech APIがサポートする、アラビア語、中国語(北京語)、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ブラジルポルトガル語、ロシア語、スペイン語の9言語で、日本語テキストの翻訳にも対応する(Speech APIによる日本語サポートは近日中を予定)。
Microsoftによる音声翻訳やテキスト翻訳におけるニューラルネットワークの活用は、まだ初期段階ながら、翻訳品質は現段階で従来の統計的機械翻訳(SMT:Statistically Machine Translation)を超えており、今後もさらなる品質向上が期待できる。
今回の10言語同時リリースは、スーパーコンピュータ化した同社のAIと、深層学習構築・実行フレームワークMicrosoft Cognitive Toolkitによって実現したもので、とりわけ日本語の翻訳品質はニューラルネットワークの活用で大幅に向上した。
なお、ニューラルネットワークによって大幅に品質が向上した翻訳機能は、Windows向けSkype、Windows 10向けSkypeプレビューアプリ、iOS/Android向け「Microsoft Translator」アプリで利用可能なほか、ニューラルネットワークと従来の統計的機械翻訳の品質を比較できるサイトも用意している。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・「Microsoft Translator」翻訳品質比較サイト(英語)
・『Microsoft Translatorがニューラルネットワークによる翻訳の提供を開始』(マイクロソフト公式ブログ)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です