Cognitionは2025年10月29日(現地時間)、ソフトウェアエンジニアリング最適化AI「SWE-1.5」を発表した。SWE-1.5は数百億以上のパラメータを持つ大規模モデルで、近年の最高水準に迫るコーディング性能を実現するとともに、Cerebrasとの協業により最大950トークン/秒を記録。これは従来モデルHaiku 4.5の6倍、Sonnet 4.5の13倍の高速処理となる。SWE-1.5は「Windsurf」で既に利用可能となっている。
本モデルの開発では、独自のCascadeエージェントハーネスを利用し、リアルな実タスク環境でのエンドツーエンド強化学習を実施。実運用に近い形でモデルとエージェントの両方を最適化するほか、経験豊富なエンジニアの協力も得て高精度な評価環境を構築した。ユニットテストやルーブリック、ブラウザエージェントによる実機能評価の3方式を組み合わせた独自のグレーディングが特徴だ。
また、最新のGB200 NVL72チップを用いた大規模な学習インフラを導入し、トレーニングの安定性や高負荷なマルチタスクも実現している。実際の開発者からも、従来より大幅に高速なコード操作や大規模コードベースの解析が可能になったという報告がある。今後もスピードと知能の更なる両立へと改良が続く予定だ。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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