PCやスマートフォンだけでなく、家電や家具、そのほか様々なものがネットに接続されていく中で、やり取りされる情報を守ってくれる暗号技術ほど重要なものはありません。では、現代の暗号はどのような技術のうえに成り立っているのでしょうか。8月3日刊行の『暗号技術のすべて』(翔泳社)が、暗号を本気で学びたい方をサポートします。
『暗号技術のすべて』では、古典暗号を振り返りながら、現代暗号を支えている主要な技術を解説しています。
暗号を実現するには複雑で数学的な処理が必要になりますが、それはアルゴリズムの内部での動作の話です。つまり、最初はアルゴリズムの入出力に注目し、アルゴリズム同士の関係性を理解することが重要です。
現代暗号には六つの技術――暗号、鍵配送、ハッシュ関数、メッセージ認証コード、デジタル署名、疑似乱数生成器が存在しますが、それぞれは数種類のアルゴリズムだけで構成されています。それを把握してしまえば、暗号技術全体の基礎を理解できることになります。
本書では高校レベルの数学が登場します。しかし、復習しながら進めていくので、数学からしばらく離れている人でも心配しすぎる必要はありません。
著者は『ハッカーの学校』のIPUSIRONさん。本書は情報を守るだけでなく、攻撃する手法についても熟知した著者が、暗号の本質を学びたい皆さんの背中を押してくれる1冊です。
また今回、ページ数の都合でカットした原稿をまとめた冊子(PDF)を購入特典として用意しました。ぜひ本書と合わせて手に取ってみてください。
目次
第1章 情報セキュリティと暗号技術
第2章 古典暗号
第3章 共通鍵暗号
第4章 公開鍵暗号
第5章 ハッシュ関数
第6章 メッセージ認証コード
第7章 デジタル署名
第8章 鍵と乱数
第9章 その他の暗号トピック
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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