米Googleは、機械学習のためのライブラリ「TensorFlow 1.5」の提供を、1月26日(現地時間)に開始した。
「TensorFlow 1.5」では、さまざまな処理をPythonによってただちに実行できる新機能「Eager Execution」がプレビュー版として搭載されており、より簡単かつ直感的にTensorFlowを利用可能になっている。
また、モバイル向けの軽量TensorFlowソリューションである「TensorFlow Lite」も提供される。「TensorFlow Lite」では、あらかじめ訓練済みのTensorFlowモデルを使用するため、トレーニングが不要で、クラウド上のモデルを利用するわけでもないので、モバイル機器での遅延の少ない実行を可能にしている。さらに、Windows版やLinux版では、CUDA 9とcuDNN 7によるGPUアクセラレーションをサポートする。
なお、「TensorFlow 1.5」のリリースにあわせてドキュメントサイトも更新されており、初心者でもアヤメの花の画像を識別するためのニューラルネットワークを短時間で構築できるようになる“Getting Started”が新たに追加されている。
そのほか、Accelerated Linear Algebra(XLA)の強化や、RunConfigのアップデートなど、さまざまな機能向上や機能追加が行われた。
【関連リンク】
・Google開発者向けブログ
・「TensorFlow」(英語)
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