米Googleは、イタリア・バルセロナで開催中のイベント「Mobile World Congress 2018」において、iOS/Androidのネイティブアプリの開発に対応した、オープンソースの開発環境「Flutter」の、最初のベータ版を2月27日(現地時間)に発表した。
「Flutter」は、ステートフルな「Hot Reload」や新たなリアクティブ・フレームワーク、豊富なウィジェット、統合ツールによる迅速な開発、さまざまなウィジェットやアニメーション・ライブラリによる高い表現力、GPUを利用した高速なレンダリングと高いパフォーマンス、ネイティブARMコードのランタイム、高可用性によるデバイスやプラットフォームを超えた高品質なアプリ開発を実現する。
2017年に発表されたアルファ版以降、開発者コミュニティの支援によって、画面読み上げなどアクセシビリティ機能、右から左へ記述される言語、さまざまなローカライゼーションおよび国際化、iPhone XおよびiOS 11、インラインビデオ、各種画像形式、バックグランドでのコード実行などがサポートされている。
今回、公開されたベータ版は、アルファ版と同様にDart 2のプレリリース版を使用し、最低限のコードでUIを記述できる。
今後、ベータ版は約4週間ごとにリリースされる予定となっており、開発チームでは将来の正式版リリースに向けて、安定性の向上を図るとともに、既存のアプリとの統合、インラインWebView、ルーティングとナビゲーションAPIの改善、Firebaseのサポート、インラインマップ、コンパクトなコアエンジンへの組み込みといった機能の開発に注力している。
【関連リンク】
・Google開発者向けブログ
・「Flutter」(英語)
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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