トヨタ自動車は、自動運転技術の先行開発分野での技術開発の促進を目的に、新会社「Toyota Research Institute Advanced Development(TRI-AD)」を、3月下旬までに東京に設立する。
トヨタ、自動運転技術の先行開発分野での技術促進をするための新会社「Toyota Research Institute Advanced Development」を設立
トヨタは2016年に北米でToyota Research Institute(TRI)を設立し、AI、自動運転、ロボティクスといった技術の研究開発を行ってきたが、今回さらなる競争力強化を目指し、TRI-ADの設立を決定した。
TRI-ADのCEOには、TRIのChief Technology Officerを務めるジェームス・カフナー氏が就任し、新規採用に加えてトヨタ、TRI、アイシン精機、デンソーのメンバーを含め1000名規模の体制を目標とする。活動拠点にはアクセスや採用面で魅力のあるロケーションを選定しており、社内公用語に英語を採用するなど、仕事の進め方や社内ルールなども新たに構築し、次世代における1つのモデルケースを目指している。
同社では、研究から開発まで一気通貫のソフトウェア開発の実現、およびデータハンドリング技術の強化を行うとともに、TRIとの連携強化による研究成果の先行開発と製品への効率的な転用、研究・先行開発領域におけるトヨタグループ内での開発の連携強化による開発のスピードアップ、国内外のトップ人材の採用による開発力の強化とトヨタグループ内の知能化人材の育成を行う。
なお、トヨタ、アイシン、デンソーはこれらの実現のために、自動運転技術の先行開発分野における共同技術開発に向けた覚書を締結するほか、3社それぞれが新会社に約3000億円以上の開発投資を予定している。
【関連リンク】
・トヨタ自動車
・アイシン精機
・デンソー
・Toyota Research Institute(英語)
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