米GitHubは、サードパーティCIツールとのより深い連携を実現する「Checks API」のパブリックベータ版を、5月10日に公開した。
従来は、インテグレーション実施後にビルドの成功/失敗ステータスだけがユーザーインターフェース上に表示されるだけだったが、「Checks API」を使用することでステータスの詳細表示が可能になったほか、必要に応じてビルドプロセスの再実行もGitHubのユーザーインターフェイス内で完結できるため、継続的なインテグレーション(CI)、lint、受け入れテストのための高度なツールの構築が可能になり、よりアジャイルな開発を実現する。
ビルドのステータスは、[Pull Request]→[Checks]タブから確認でき、ステータスの詳細は[Pull Request]の該当コード横に表示されるので、ビルドに失敗した理由をただちに特定、対処可能となっている。
「Checks API」パブリックベータ版の公開時点では、「Microsoft Visual Studio App Center」との連携が確認されており、GitHub上でモバイルプロジェクトが検知された場合に、モバイルCIをセットアップするよう通知するとともに、コミットごとにビルドを自動化し、クラウド内の実際のデバイスでアプリをテストし、クラッシュおよび分析データで使用状況を監視するなど、一連の作業をGitHubインターフェイス内で直接確認できる。
さらに、今後は「Adaptive Cards」を利用した「Outlook」とGitHubとの統合も予定する。
そのほか、Travis CIではプロジェクトのブランチおよびPull Requestのビルド結果をチーム内で共有するツールとして「Checks API」を採用しており、「CircleCI」と「Checks API」との連携は現在開発が行われている。
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