開発者向けのノートアプリ「Boostnote」を手掛けるBoostIOは、オープンソースプロジェクトの支援イベント「IssueHunt Fest 2018」を12月1日(米国時間)に開始した。
GitHub Issueへの報奨金を通してOSS活動を支援――BoostnoteのBoostIOが仕掛ける日本発のグローバルイベント「IssueHunt Fest 2018」が初開催
同じく同社が運営するオープンソースプロジェクト向けの報奨金サービス「IssueHunt」を通じて、世界中のオープンソース活動をスポンサードするオンラインイベントで、毎年4月と12月に1か月間をかけて開催される。今回が第1回目の実施となる。
開催期間は、太平洋標準時(PST)で2018年12月1日の0時から2018年12月25日の23時59分まで(日本時間では、11月30日の7時から12月25日の6時59分まで)。
イベントの目的は、オープンソース活動を持続可能にすること、および寄付貢献を啓蒙し、文化として根付かせること。
Microsoft、フランジア、LINE、Cryptoeconomics Lab、メルカリといった企業も本イベントをスポンサードしている。
IssueHuntでは、GitHub上のタスクを追跡するための「Issue」に対し、誰でも好きな額をIssueHunt上で寄付することができ、それらが開発者へ分配される仕組みを提供している。
IssueHuntユーザーの9割は国外におり、Alibaba発のバックグラウンドアプリケーションのデザイン言語「Ant Design」や、Webアプリをネイティブのデスクトップアプリケーション化する「NW.js(旧node-webkit)」といったGitHubスター数が3万を超える著名プロジェクトなども参加している。例えば、Ant Designでは、既にIssueHunt経由で発生した貢献数が30を超えており、1350米ドル以上の報酬が貢献者に支払われた。
BoostIOは、オープンソースとグローバルをテーマにしたスタートアップ企業。開発しているIssueHunt、Boostnoteといったプロダクトは既に200か国以上へ拡がり、チームメンバーも同じくリモートワークで世界中に散らばっているという。
イベントを主催するCEO兼Co-Founderの横溝一将氏は、「世界を舞台に戦っているからこそ、日本と世界の開発者たちの橋渡しをすることが、私たちがやるべき使命だと感じている。一方で、道のりは遠く、日本のIT企業が一体となって世界へプレゼンスを上げていく必要があることも痛感している。皆さまの力添えが欠かせない。日本から世界へ、テクノロジーの力を羽ばたかせる未来を共に作りませんか」と、イベントへの参加を呼び掛けている。
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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