SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

【デブサミ2020】セッションレポート (AD)

初めてのエンジニアコミュニティはどう参加する? 仲間と楽しく開発しよう!【デブサミ2020】

【13-A-3】Let's Dive in Developer Community!

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最初のハンズオンは2人……Noodlコミュニティの大躍進

 ここで、北欧のデザインイノベーションファームTOPP社が開発した、UI・UXプロトタイピングツール「Noodl(ヌードル)」のアドボケイトを務める加藤健大氏が登場。加藤氏は2019年5月にNoodlコミュニティを立ち上げ、わずか1年足らずで300人超の人気コミュニティへと成長させた。

株式会社テイ・デイ・エス ビジネス・インテグレーション・チーム 加藤健大氏
株式会社テイ・デイ・エス ビジネス・インテグレーション・チーム 加藤健大氏

 NoodlはIoTとの親和性が高く注目されつつあるものの、日本ではまだそれほど導入が進んでいない。

 「この技術をもっと多くの人に使ってもらいたいと思っていたものの、どうすればいいかわからなかったんです。まずはハンズオンを企画してSNS広告で告知したところ、参加者はたったの2名でした(苦笑)」(加藤氏)

 そんなとき、加藤氏が出会ったのが小田氏だった。小田氏はNoodlの利用者をどう増やしたらいいか途方に暮れる加藤氏に「そりゃ、コミュニティでしょ!」とアドバイスし、小島英揮氏の著書『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』(日本実業出版社)を勧めた。

 「『広告を出稿するようなマスマーケティングはやめて、コミュニティマーケティングをしてみたら』と伝えました。IoT関連のLT大会にどんどん参加し、Noodlで作った作品を発表してみることをオススメしたんです」(小田氏)

 その後、加藤氏をはじめとするベンダー側は、小田氏のアドバイス通りに、コミュニティマーケティングを展開していった。コミュニティマーケティングを行う際、加藤氏は前述の書籍に書かれた「3つのファースト」を実践した。

【1】オフラインファースト

 ハンズオンなど初心者向けイベントをオフラインで開催。

【2】コンテキストファースト

 コミュニティに関心を持ってくれた人が、何を知りたくて、Noodlをどう活用したいのかをリサーチ。

【3】アウトプットファースト

 イベント参加者へツイートやブログ執筆などをしてもらうように声をかけ続ける。

 このように、いくつかのIoT関連のLTに参加した加藤氏。その結果、特に「コンテキスト」がはっきり見えてきたのだという。

 「さまざまな参加者と話をするうち、開発者のニーズやNoodlの技術的な強みを知ることができました。その結果、ハンズオンを開催した際も強みを生かしたコンテンツを提供できるようになりました」(加藤氏)

 するとコミュニティ主催企業のひとつ、IoTによるコンサルティングなどを手掛けるウフルから「逆プロポーズ」をされたのだという。

 「ウフルさんのイベントに参加したとき、コラボイベントを提案していただいたんです。ウフルさんのツールとNoodlの強みがマッチして、良いコラボができそうだと思っていただいたようです」(加藤氏)

 その後、ウフルのIoT開発運用支援サービス「enebular」×クラウドベースのIoT開発ボード「obniz」×Noodlコミュニティの3者による、ハロウィンコラボイベントが実現。さらに、Noodlで作ったものをTwitterやQiitaで発信していた方と出会い、Noodlコミュニティのコアメンバーになってもらった。そのおかげで今ではコアメンバーの方との共同主催でNoodlの「もくもく会」を開催できるまでになった。

 「いろいろなコミュニティに積極的に参加したことで、コミュニティのコアメンバーに出会えました。本当に良かったと思っています」(加藤氏)

 次第に、月1回開催される公式イベントは、募集開始2時間で満席になるほどの人気に。コミュニティメンバーは今も増え続けている。

コミュニティマーケティングを始めてすぐにメンバーが増加。爆発的な成長を続ける
コミュニティマーケティングを始めてすぐにメンバーが増加。爆発的な成長を続ける。

 加藤氏は大きく成長したNoodlコミュニティのこれからについて、次のように語った。

 「Noodlユーザーがコミュニティを通じてやりたいことを実現できる場を作り、コアメンバーの皆さんをサポートしていきたい。参加者の皆さんには、まずは仲間を作るつもりで楽しんでほしいですね!」(加藤氏)

 それを受けて、小田氏もコミュニティの醍醐味について語った。

 「扱う製品や技術が好きな気持ちがあれば、気軽にコミュニティに参加してOKです。社外の方やベンダーとの出会いも多いので、ビジネスにもつながりますよ」(小田氏)

お問い合わせ

 日本マイクロソフト株式会社

  • 【Microsoft Learn】
    • Microsoft Azureについて学習できる無料のオンライン トレーニング コンテンツ一覧です。
  • 【開発者コミュニティ ニュースレター】
    • マイクロソフトが配信しているニュースレターで、最新テクノロジ記事、技術ドキュメント、および開発者イベントなど、世界の情報を月イチで配信しています。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【デブサミ2020】セッションレポート 連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/12014 2020/03/13 12:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング