New Relicは、AIOps新機能ソリューションスイート「New Relic AI」機能強化版の提供を、4月20日に開始した。
今回、提供を開始した「New Relic AI」機能強化版では、あらゆるシステム指標を一元化して管理する同社のテレメトリデータベース「NRDB(New Relic Database)」を利用し、機械学習モデルを駆使することで、豊富な関連情報に基づくインシデント対応を可能にする新機能として、「問題を事前検知する異常検知機能 (Proactive Detection)」「アラートの自動相関機能(Incident Intelligence)」「既存のインシデント管理ワークフローとの統合」などを搭載している。
「問題を事前検知する異常検知機能 (Proactive Detection)」では、テレメトリデータの評価を絶えず実行して、通常のシステムの振る舞いから逸脱する異常を検知し、Slackなどのコラボレーションツール経由で通知する。この機能によって、ユーザーに影響が及ぶ前に大きな問題の予防措置を速やかに講じることができる。また、インシデントの発生や、より広範な環境への影響について十分な関連情報の入手が可能になるため、複数の問題を迅速に診断し、優先順位をつけて対応できる。
「アラートの自動相関機能(Incident Intelligence)」では、関連するアラートを自動相関させることでアラートノイズを削減するとともに、優先度の低いアラートを制御する。相関インシデントは関連情報と結びつけられ、ゴールデンシグナル(エラー、サチュレーション、トラフィック、レイテンシ)に基づいて自動的に分類される。また、影響を受けた関連コンポーネントを特定して応答システムを推定し、オンコールチームによる根本原因の発見と、迅速な対処を促す。
「既存のインシデント管理ワークフローとの統合」では、Slack、PagerDuty、ServiceNow、OpsGenie、VictorOpsといったツールとの統合によって、顧客の既存インシデント管理ワークフローに対応する。インシデントを関連情報や機械学習によるガイダンス、および推測と結びつけて、チームの既存ワークフローの中で自動的に共有するので、危機の最中にツールを切り替えることなく対応が可能になっている。さらに、収集したデータのライブビュー(それぞれのインシデントのインテリジェントサマリ)の確認や、ユーザーからのフィードバックによる相関のチューニングにも対応する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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