Python向けの、オープンソースの機械学習ライブラリPyTorchの最新版となる、「PyTorch 1.6」が7月28日(現地時間)にリリースされた。また、米MicrosoftのチームがWindows版のビルドとバイナリを維持するとともに、GitHubとPyTorch Windowsディスカッションフォーラムのコミュニティをサポートすることが、あわせて発表されている。
「PyTorch 1.6」では、数多くの新たなAPIの追加、パフォーマンス向上とプロファイリングのためのツールの搭載、分散データ並列(DDP)とリモートプロシージャコール(RPC)ベースの分散トレーニングに対する変更が含まれる。
おもな変更点としては、自動混合精度(AMP)トレーニングがネイティブでサポートされたほか、ネイティブTensorPipeサポートのテンソル対応ポイントツーポイント通信プリミティブへの追加、フロントエンドAPIサーフェスへの複雑なテンソルのサポートの追加、テンソルレベルのメモリ消費情報を提供する新しいプロファイリングツールの採用、分散データ並列(DDP)トレーニングとリモートプロシージャコール(RPC)パッケージの両方に対する多数の改善および新機能の追加が行われた。
なお、「PyTorch 1.6」以降は機能が安定版、ベータ版、プロトタイプに分類され、プロトタイプ機能はバイナリ配布には含まれないため、必要に応じてソースからのビルド、nightliesの使用、またはコンパイラフラグを介して使用する必要がある。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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