アマゾンウェブサービス(AWS)は、コンテナを実行するためのLinuxをベースにしたオープンソースのOS「Bottlerocket」の一般提供を、8月31日に開始した。
「Bottlerocket」には、コンテナの実行に必要なソフトウェアのみが含まれており、トランザクション更新メカニズムが付属するため、ユーザーはコンテナオーケストレーターを使用して、最小限の中断でOSの更新を管理できるので、コンテナ化されたアプリケーションのセキュリティ向上、および運用コストの削減を可能にする。
「Bottlerocket」は、GitHubのオープンソースプロジェクトとして開発されており、イメージはAmazon EKSとAmazon ECSで利用できる。
汎用OSとは異なり、セキュリティに焦点を当てており、コンテナをホストするために不可欠なソフトウェアのみを含めることで、攻撃への露出を減らせる。また、Security-Enhanced Linux(SELinux)が付属するとともに、ルートキットベースの攻撃を防ぐのに役立つカーネル機能「Device Mapper」のverityターゲット(dm-verity)を使用する。さらに、「Bottlerocket」への更新はアトミックな方法で適用およびロールバックされるので、さらなる更新管理の簡素化が可能になる。
なお、AWSが提供する「Bottlerocket」のビルドは、AWSサポートプランの対象に含まれており、「Bottlerocket」の最初のメジャーリリースには3年間のセキュリティ更新とバグ修正が含まれる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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