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家具会社が発信するCG事業のトップを目指して リグナがCG制作の裏側を語る

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 ある画像がSNSで話題となった。一目見ると家具や住宅を撮影した画像のようだが、それが実はCGで、かつ制作費は10万円以下だったという点が注目を集めた理由だ。その画像を制作したのはCG制作会社ではなく、家具・インテリアショップの運営を行うリグナ。2003年にECで家具の販売をスタートした同社は、2019年よりクライアントの要望に合わせてデザインを視覚化する3DCG制作サービス「RIGNA CG LABO」を展開していた。なぜ家具の小売業を生業とするリグナがCG制作サービスを開始したのか。今後はどのような展開を描いているのか――。同社代表取締役社長の柳父豊さんとRIGNA CG LABO事業部長兼執行責任者の伊勢田陽介さんに話を聞いた。

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新たなミッション制定で見えたCG事業のさらなる可能性

――まずは会社の事業概要から教えていただけますか?

柳父 事業の大きい柱は、家具の小売業です。2003年に家具のECサイトから事業をスタートし、現在は東京都・中央区にある実店舗「リグナテラス東京」でも、家具を販売しています。それ以外にも、オリジナル商品の開発、専門店やオフィスなどのデザインディレクション・内装設計、住空間のインテリアコーディネート、CGパースやVRなどの制作も行っています。

CG事業は、元内装設計出身者が建築パース(※)やVRなどの制作を行う部隊として2003年から機能していましたが、本格的に部署として立ち上がり、3DCG制作サービス「RIGNA CG LABO」の提供を開始したのは2019年です。

※建築パースとは、建物の外観や室内などを立体的に表現した透視図のこと。建物のイメージをよりリアルに伝えられるため、住宅購入検討者や関係者間で、完成予想図・施工デザインなどのイメージを共有する際に活躍する。(出典元「LIFULL HOME'S 注文住宅 Business」)

――なぜ家具事業を主軸としながら、CG事業部を立ち上げたのですか?

伊勢田 私は前職で内装設計の会社におり、自身で図面を描いてCGの発注をしていました。基本的には図面をかきプランニングし、簡単なものは自分たちでCGを作っていましたが、時間がないときにはCGの制作を外注していました。ですが当時勤めていた会社の社長がCGに未来を感じたことを機に、会社自体がCG事業に舵を切ることに。そこでCGを発注する側から受注する側になったんです。

CGを制作するときは空間をビジュアライズしていくため、空間の家具や什器ごとにひとつずつデザインを作っていきます。そのなかには既存のメーカーさんの商品もたくさんあり、それらの外寸をイチから拾ってCGを作ることがほとんどだった。ですが、ただ制作しているだけではもったいないのではないかという話を、たまたまリグナの前社長ともしていました。

当時業界を見渡してみると、自社メーカーとしてCG事業部を持っている会社さんはいましたが、家具販売を中心としながら商業的なCGも制作していくような企業はなかった。それならば家具会社が発信するCG事業としてトップを目指していこうという前社長の意思に共感し、事業部として本格的に始動することに。そのタイミングで、私もリグナにジョインしました。

2020年8月にオープンした「生命の宿る美術館」をコンセプトとした「アートアクアリウム美術館」。RIGNA CG LABO がCGを制作した。
2020年8月にオープンした「生命の宿る美術館」をコンセプトとした「アートアクアリウム美術館」。RIGNA CG LABO がCGを制作した。

柳父 私が2020年に社長に就任したときに、何を軸に事業を行っていくかを改めて考えなおしたのですが、その結果「人々のライフスタイルに情緒的価値に生み出す」という新たなミッションを掲げることに。そしてそのミッションにそって、事業として手放すべきものと残したほうがよいものを判断することにしました。

これからは人々の上質な空間づくりやワクワクするようなライフスタイルの提供を目指すことを考えると、CGというのはタッチポイントとしても上手く機能するのではないか――。そう考え、CG事業はより強化していくことを決めました。

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https://codezine.jp/article/detail/13806 2021/03/19 09:30

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