JavaScript/TypeScript実行環境であるDenoの開発チームは、最新版となる「Deno 1.10」を5月11日(現地時間)にリリースした。
「Deno 1.10」では、組み込みのテスト機能であるdeno testが大幅に改善され、複数のテストをそれぞれのモジュールの新たなランタイムで個別に実行するようになるとともに、テストケースに適用する正確なアクセス許可を指定可能なpermissionsオプションが追加されている。
さらに、Webワーカーにおいて構造化クローンアルゴリズムを使用して、シリアル化できるすべてのデータを許可するよう変更が行われた。
ほかにも、新たにWeb Storage APIのサポート、Markdownファイルにおけるdeno-fmt-ignore-fileディレクティブのサポート、WebAssemblyにおけるアトミックと共有メモリのサポート、リモートインポートマップのサポートが追加されるとともに、プラグインインターフェイスの更新によってランタイムとネイティブプラグイン間のインターフェイスにserde_v8を活用することが可能になったほか、CLI機能のunstableフラグが削除されている。
なお、リリース後に発見されたバグに対応したため、現時点での最新バージョンは1.10.1となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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