米Microsoftは、同社が提供する統合開発環境「Visual Studio 16.8」以降において、MSVCコード解析がSARIF 2.1.0を公式にサポートすることを、5月13日(現地時間)に発表した。
SARIFは、静的解析ツールの出力用として定められる、JSONベースの標準形式。幅広い解析ツールのニーズを満たすことを目的としたリッチフォーマットを提供するとともに、SARIF形式で直接サポートされていないカスタムデータを保存できるようにする拡張メカニズムも用意している。
MSVCコード解析では、カスタムXMLログ形式を使用して、コード解析中に検出された欠陥を報告してきた。今回、最新のSARIF 2.1.0をサポートするとともに、SARIFログファイルに、解析されたファイルのリストやコマンドラインオプションを含むコード解析に使用される構成、欠陥が報告されているアクティブな各ルールのアクションといった詳細情報を記録するオプションが追加された。
また、コンパイラからの警告のログへの記録や、抑制された警告を抑制の場所とともにログに記録する機能が、新たに搭載されている。
そのほか、コード解析エクスペリエンスを強化すべく、Visual Studioにおけるルールセットとルールアクションが追加された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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