「Material You」におけるデザインの特徴
Material Youは「あなた」が共同クリエイターとなり、ボタンやアイコンの色、サイズ、ステータスバー、マージン、テキストサイズ、フチの有無などをカスタムすることができます。
まずひとつの大きな特徴として挙げられるのは、全体の色調を統一するパーソナライズ機能です。アプリで使用されるカラーパレットをカスタマイズすることにより、各ユーザーのスタイルと好みに適応することができます。
ユーザーが設定した壁紙から色を抽出しアルゴリズムで最適なカラーパターンを生成。これにより優勢な色と補完的な色を自動的に判断し、それがロック画面や通知画面、ボリュームコントロール、クイック設定画面など全体的に反映されます。
たとえば、現在のウィジェットは統一感がないものも多いですが、壁紙の色調など統一感を合わせてウィジェットのデザインもアップデートされました。
iOSでは以前からウィジェットカスタマイズが可能となりパーソナライズ化されていましたが、Androidのウィジェットも「Material You」に対応することで統一感を持たせつつ、整理されていくのではないでしょうか。(ベータ版ではすべてのデザイン要素が反映されてはいないので、今後のアップデートまたは正式版のリリースが待ち遠しいです。)
また、スワイプやスクロールした時のアニメーションはよりなめらか、かつスムーズになった印象。これはインタラクションを(良い意味で)簡素化したことにより、操作性が向上したのだと思います。ロック画面から通知を閉じた時の時計が大きく表示されるアクションにも、それが垣間見えます。
また、CPUの処理を22%削減したことで、より高速に、電力効率が向上したこともAnodroid 12の大きな改善点です。
これらの構築されたデザインは、すべてのアカウントやアプリ、デバイスにも適用。ウェブやChrome、Wear OS、ウェアラブル、スマートディスプレイなどのすべてにカスタムデザインが反映され、統一感を生み出していきます。