コンボボックス
- WebCombo(WebGrid/WebCombo/webcombo.aspx)
- WebCombo:ユーザーコントロール(WebGrid/WebComboValueList/webcombovaluelist.aspx)
複数のアイテムから選択を行うコンボボックスは、よく利用される便利なコントロールの一つです。しかし、表示できる内容がそれほど多くないため、少々物足りない場合もあるでしょう。そのようなときに有効なのが、UltraWebGridをコンボボックスとして利用する方法です。この方法を使えば、グリッドと同じような複数列を持つコンボボックスを実現することが可能です。一つめのサンプルプログラム(図6)では、コンボボックスをクリックしたときに選択リストとしてUltraWebGridが表示されます。
2つめのサンプルプログラム(図7)では、グリッドの中の列の値を設定するときに、WebComboコントロールを利用するというものです。どちらの形も、単なるコンボボックスに比べ格段に情報量が多くなっていますので、ユーザーも値の選択がしやすくなるでしょう。いったん、このコンボボックスを見てしまうと、普段利用しているコンボボックスがいかに貧弱なものかが分かると思います。
マルチヘッダー
複数列のヘッダー(WebGrid/MultiHeaders/multiheaders.aspx)
列のヘッダーは見出しとして使われるものですが、あまり意味がないものだと思っていないでしょうか? 確かにHTMLのテーブルでもヘッダを作ることができますが、それとは比べ物になりません。UltraWebGridの列ヘッダーは、単なる列の見出しにとどまらず、いくつかのとても便利な機能を提供しています。
サンプルプログラムでは、「列ヘッダーの表示を固定する」「従業員ヘッダーの表示を固定する」といったことを行っています(図8)。これは、Excelのようにグリッド上のヘッダを固定表示するもので、図では少々分かりづらいのですが、ヘッダはそのままで行だけがスクロールするようになり、また、常に「従業員名(名字・名前)」が表示されるようになっています。
「列のソートを有効にする」では、「従業員名(名前)」ヘッダーに黒い「▼」が表示されているのが分かると思います。Windowsのリストビューなど、多くのコントロールで実現されるソート機能ですが、Webの世界でこれを実現するのはなかなか大変です。そのような大変さも、開発者が意識する必要がありません。いくつかのプロパティを設定するだけで、簡単に実現することが可能です。
おわりに
今回は、インフラジスティックス社のコンポーネントの中から、UltraWebGridコントロールの代表的な機能について見てきました。まるで、Windowsアプリケーションのような高い表現力を備えていることを理解してもらえたのではないかと思います。もちろん、これ以外にも多くの機能があり、それらもいろいろな場面で利用できることでしょう。
サンプルプログラムも豊富に用意されているので、とりあえず、ひと通り試してみてはいかがでしょうか。おそらく、いろいろな発見があると思います。そして、必要な機能が見つかったら、ぜひ、それを開発中のアプリケーションに組み込んでください。それによって、今までとはひと味もふた味も違う、表現力に富んだWebアプリケーションが作れるようになるはずです。