パスワードレスを実現する新世代の認証技術「PassKey」
パスキーはパスワードを用いない新しい世代の認証技術です。パスキーを用いることによって、ユーザはFace IDやtouch IDなどの生体認証を介して簡単にWebサービスやアプリなどにサインインできます。パスワードを使わないことは、個別にパスワードを作成したり管理する手間をなくして簡単にサインインできるというユーザ体験の利点だけではなく、パスワードを漏洩するリスクを回避することにもつながります。
さらに、パスキーを用いてサインインする場合は、パスワードを用いてサインインする場合と異なり、サインインに使用できる認証情報をサーバ上に置かなくて済むためより堅牢です。
図19はパスキーを用いてiOSアプリにサインインしている様子です。パスキーを用いたサインインはOSが提供するUIから可能であり、ユーザは数タップするだけで済みます。認証に必要な情報はその裏側で生成されiCloudに保存されます。
また、パスキーはAppleデバイスに限って利用できる機能ではありません。図20はWebブラウザからパスキーを利用している例です。ブラウザからサインインを行おうとするとQRコードが表示され、それをiPhoneから読み取ることによってサインインが可能となっています。普段自分が使わないデバイスでサインインするのに、いちいち複雑なパスワードを入力する手間がなくなるのは魅力的です。さらにApple製品間であれば、AirDropを介して認証情報を送信することができます(図21)。
おわりに
iOSとiPadOS、およびパスキーから情報を抽出し説明しました。今回説明したものはほんの一部であり、WWDCのセッションではより幅広い情報が説明されています。このように、WWDCでは技術的なセッションが多岐に渡り発表されています。これらの情報をキャッチアップすることは、開発者が自身のプロダクトを成長させていく上できっと役立つ内容となります。もし興味を持たれたらWWDCの開催時は公式サイトからセッションを視聴してみるのはいかがでしょうか。
