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理研、富士通、NEC、日立が「世界最速コンピュータ」開発に共同着手

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独立行政法人理化学研究所と富士通、NEC、日立製作所のメーカー3社は、次世代スーパーコンピュータのシステム構成が決定したことを発表した。

 独立行政法人理化学研究所と富士通、NEC、日立製作所のメーカー3社は14日、次世代スーパーコンピュータのシステム構成が決定したことを発表した。

 これは、2006年度に始まった文部科学省が進める「次世代スーパーコンピュータ・プロジェクト」における事業で、2006年9月に理研が概念設計を開始し、2007年4月にシステム構成案をとりまとめまていた。その後、総合科学技術会議による評価終了を受け、理研がシステム構成を決定した。開発は理研と富士通、NEC、日立3社により共同で実施される。

 システム構成の概要によれば、先端技術を使い、スカラ部とベクトル部から構成される複合汎用システムにより、「LINPACK性能10ペタフロップスの達成のみならず、アプリケーションの実行においても世界最高性能」を目指すとしている。複雑系問題、多階層問題などシミュレーションの革新を先導する計算環境を提供、次々世代以降の開発と利用を見据え、日本の国際競争力を牽引するコンピュータとなることを目的としている。

 なお、世界のスーパーコンピュータの性能をまとめたTOP 500 2007年6月版によると、現在の世界最速コンピュータは、アメリカのローレンスリバモア国立研究所にある「BlueGene/L」で、280.6テラフロップスとなっている。次世代スーパーコンピュータは、このコンピュータの実に35倍以上もの性能を持ったマシンとなる。

 今後は詳細設計を行い、2009年度から製造を開始、2010年度に稼働、2012年の完成を目指していく。

独立行政法人 理化学研究所:次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定
富士通:次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定
NEC:次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定
HITACHI:次世代スーパーコンピュータのシステム構成を決定

TOP500 Supercomputing Sites June 2007

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