米Meta Platformsは、モバイルアプリフレームワークReact Nativeの次世代版となる、「React Native 0.71」に加わった新機能について公式ブログの1月3日(現地時間)付け投稿で解説している。本稿公開時点で、React Nativeの最新安定版はバージョン0.70。次世代版のバージョン0.71については、リリース候補版(RC:Release Candidate)5が登場している。React Nativeは、MITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
React Nativeのバージョン0.71では、標準言語が事実上TypeScriptに代わる。新機能も、TypeScriptに関係するものが中心になっている。1つ目は、新しいアプリケーションを作成し始めるときに、コマンドでテンプレートを作成させると、TypeScriptのファイルを出力するようになる点だ。従来はJavaScriptファイルを出力していた。
2つ目は、TypeScriptの型宣言をReact Nativeの本体に組み込んだ点だ。これまではReact NativeでTypeScriptを使用するにはnpmから「@types/react-native」という、TypeScriptの型宣言を集めたパッケージをインストールする必要があったが、バージョン0.71からはこのパッケージが不要になる。React Nativeは、バージョン0.73で「@types/react-native」への対応を終了する予定。バージョン0.71と0.72については、「@types/react-native」にも対応し、「@types/react-native」も最新のReact Nativeに合わせたバージョン・アップを予定している。
3つ目は、React Native公式の解説文書に登場するサンプル・コードをTypeScriptのものに変更するという点だ。ほとんどのサンプル・コードはTypeScriptとしても、JavaScriptとしても通用するものになっているが、互換性の問題で1つのコードにまとめられない場合は、TypeScript、JavaScriptどちらのコードも提示するとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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