フランスIDRIXは、仮想暗号化ドライブ作成ソフトの新版「VeraCrypt 1.26.7」を10月1日(現地時間)に公開した。VeraCryptはApache License 2.0とTrueCrypt License 3.0で公開しているオープンソース・ソフトウェアであり、Windows、macOS、Linuxで利用できる。
VeraCryptは、コンピュータ内蔵ドライブや、USB接続の外部ドライブにパーティションを作成し、中身を暗号化するソフトウェア。GUIで操作できる。Windowsが入っているシステム・パーティションを暗号化することもできる。データの読み書きの際に暗号化と復号化の処理が必要になるが、並列処理を利用して遅延を最低限に抑えている。x86プロセッサのAES-NI(Advanced Encryption Standard New Instructions)拡張命令に対応するプロセッサを使用すれば、暗号化と復号化の処理がさらに高速化する。
今回公開になった新版では、Windows版の対応OSがWindows 10以降になった。Windows 7/8/8.1でも動作するが、テストはしていないという。また、Linux版ではUbuntu 23.04で発生していた互換性の問題を解消した。macOS版では、複数のディスプレイを使っている時や、ディスプレイの解像度を変更したときにVeraCryptが使えなくなる問題を解消した。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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