米Microsoftは、「Power Automate」のCopilotにおけるデスクトップフローと自動化アクティビティ分析のさらなる進化と、クラウドフローのさらなる改善について、11月15日(現地時間)に発表した。
同社は、米シアトルにおいて11月15日〜17日(現地時間)の期間に開催されていた年次イベント「Microsoft Ignite 2023」で、「Power Automate」のCopilotによる組織全体のビジネスプロセスを自動化およびオーケストレーションする方法を紹介している。
Power Automate for Desktopは、RPAを使用してデスクトップまたは仮想マシンのUIを自動化するデスクトップフローへのゲートウェイで、数多くの事前に構築されたドラッグ&ドロップアクションと、アクションレコーダを提供するユーザーフレンドリなインターフェースによって、より多くの人が自動化の恩恵を受けられるようにする。
現在は、自動化がさらに改善され、今後はPower AutomateにおいてCopilotを利用することで、ドキュメントにすばやくアクセスして、スクリプトを生成できるようになる。具体的には、Copilotを利用して製品の使用方法や、事前定義またはカスタムプロンプトを使用したデスクトップフローの作成についての回答が得られるようになった。
一例としては、
- 条件を追加するにはどうすればよいか
- プロキシ設定はどうすればよいか
- Excelファイルの「最初の空の行や列を取得」アクションはどのように機能するか
- PDFファイルから画像を抽出するにはどうすればよいか
- Webセレクタを編集したり、独自のセレクタを作成したりするにはどうすればよいか
- PowerShellスクリプトを実行するにはどうすればよいか
- SQLクエリを実行するにはどうすればよいか
といったプロンプトの使用が可能となっている。
ほかにも、10月3日〜5日(現地時間)に開催された「Microsoft Power Platform Conference」にて一般提供が発表されたクラウドフローに特化したPower AutomateのCopilotでは、AI Builder、子フロー、デスクトップフロー、SAPなどを含む、さらに多くのAPIコネクタによってCopilotを使用できるようになった。さらに、企業内にカスタムコネクタがある場合、Copilotはそれらを認識して必要に応じて推奨してくれる。
また、これまでフロー実行エラーはセルフデバッグが必要だったが、Copilotからのフロー実行エラーに関する情報提供によって、フローを簡単に修正する方法の共有が可能になった。また、Copilotがプロンプトにおける文法ミスをよりよく理解できるようになったため、パラメータ入力の精度が向上し、パラメータを手動で設定する場合と比較して時間の節約につながる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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