米GitHubは、サービスの提供に使用するリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)をMySQL 8.0に完全に移行したと12月7日に明らかにした。
GitHubはこれまでに、RDBMSとしてMySQL 5.7を使っていたが、サポート終了が近づいていたため、MySQL 8.0への移行を決めた。しかし、GitHubでは1200以上のサーバーでMySQLを運用しており、合計で300TB以上のデータをMySQLで保持している。そして、1秒間に550万ほどのクエリを処理している。また、運用を容易にするために独自開発のツールも使っている。
このような巨大なデータベースシステムをアップグレードしなければならなくなったのだが、日々提供しているサービスの品質を落とすことは絶対にできなかった。そのため、少しずつアップデートし、アップデート後も古いバージョンに戻せる状態にしておいた。
そして、すべてのサーバーのアップデートが終わり、しばらく運用して古いバージョンに戻す必要がないと確認できた時点から、古いバージョンを取り除いていった。
GitHubは、15年以上前のサービス開始時は1台のMySQLサーバーしか運用していなかったが、今では1200以上のMySQLサーバーからなる巨大システムを運用している。ちなみに、前回のMySQLのアップデートの際には、今回のアップデート時に比べて10分の1の規模のデータベースシステムしか運用していなかったという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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