FastLabelは、オールインワンAIデータプラットフォーム「FastLabel」のアップデートを、2023年11月・12月に実施した。
「FastLabel」は、データマネジメントツール、アノテーションツール、MLOpsツールを搭載し、AI開発を効率化・高度化するツールで、高い業務網羅性とカスタマイズ性が特徴であり、非エンジニアでも使えるUI/UXを採用するとともに、大手企業も安心して利用可能なセキュアな設計を実現する。また、顧客からの要望やフィードバック、データセントリックなAI開発においてあるべき機能を追求し、年間200回以上のアップデートを行っている。
2023年11月・12月に実施されたアップデートでは、データセットにおいてデータの追加・削除やアノテーションといった変更履歴を確認できるようになり、対象の変更履歴を指定してデータセットを復元することも可能になった。変更履歴は差分データのみを管理するため、低コストでデータセットのバージョン管理ができる。
また、データセットをワークスペースの組織間で共有して、コピーやダウンロードを行えるメンバーの制限が可能になり、組織内にどういったデータがあるかわからない、利用するためのコミュニケーションが煩雑といった課題の解決につなげられる。
データセットの詳細画面では、タグやデータサイズ、登録者といった詳細情報や、データ連携をしたアノテーションプロジェクト、データの変更履歴を確認できるようになり、各データの確認からタグやオブジェクトなどの管理、学習での活用検討などを効率的に行うことが可能になっている。
さらに、データセットを利用してモデルの学習や評価ができるようになり、データセットのリビジョンの指定やtest/train/validを除外して学習や評価が可能になったため、データセットの管理から学習や評価をより効率的に行える。
音声アノテーションでは、メルスペクトログラムの表示に対応し、画面上で周波数帯の異なる音声がわかりやすくなり、アノテーション作業を効率化できるようになった。
ほかにも、アノテーションやデータセットのドキュメント機能において、マークダウンでの記載やショートカットキーの利用、画像や動画などのファイルの埋め込みが可能になり、アノテーションやデータセットに関するドキュメントの作成が効率的に行えるとともに、マークダウンや画像や動画ファイルを活用してメンバー間での認識を合わせやすくなるなど、さまざまな機能拡充が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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