AI機能を搭載し位置情報に関する会話を自然なものに、Mapboxが「Navigation SDK」を公開

　Mapboxは、最新のAI機能を搭載した「Navigation SDK」を発表した。同サービスは、位置情報に関する会話を自然で実用的なものにするAI音声アシスタント「MapGPT」を搭載している。

　MapGPTは、車両と統合されているため、ドライバーはレストラン予約のOpenTableや、天気予報のThe Weather Company、TripAdvisorなどのサードパーティー・ツールの機能を利用できるだけでなく、車両のナビゲーション、エンターテイメント、ストリーミングサービス、オートパイロット、空調システムを簡単に会話で制御することができる。

　また、「Navigation SDK」には、BMWとMINIの新しい電気自動車で使用されているEVルート計画システム「Mapbox for EV」も含まれている。これは車両のバッテリーシステムと統合され、パーソナライズされたエネルギー消費パターンを監視し、航続距離を予測する。加えて、充電ステーション運営会社との協業により、リアルタイムの空き状況に基づいて充電ステーションを提案し、支払い処理まで実現可能。これにより、ドライバーの航続距離に対する不安を解消し、異なる充電プラットフォーム間での支払いを単一インターフェースで簡単に管理できる。

　Navigation SDKの最新バージョンは、車載インフォテインメント向けのUXフレームワークにより、運転中のユースケースにおける迅速な機能開発をさらに加速し、車載およびモバイルの画面サイズに最適な、すぐに使えるレスポンシブUIレイアウトを提供する。自動車開発者は、UXフレームワーク上にウィジェットを構築することで、自社ブランド独自のナビゲーション体験を組み立てることができる。Mapboxは、幅広い顧客と提携し、リアルタイムな天気予報などのサードパーティ・サービスへのインターフェースを自動車メーカーに提供することで、モバイルと自動車開発の世界を融合していくという。