米Microsoftは、オンプレミスの.NETアプリケーションのAzureへの移行を支援する「Azure Migrate application and code assessment tool for .NET(AppCAT)」を、1月3日(現地時間)にリリースした。
AppCATは、.NETアプリケーションのソースコード、構成、バイナリを評価して、Azureへ移行する際に発生する可能性のある問題を検出し、最新のクラウドネイティブソリューションを提案することによって、パフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティの向上を支援する。
分析を実行すると、アプリケーションがオンプレミスからAzureへ移行した後に適切に動作するように、確認または変更の必要があるすべての項目について、レポートが表示される。
コードとその依存関係の静的コード解析を通じて、アプリケーションテクノロジの使用状況を検出するとともに、注意が必要な行へのジャンプや、対処済みの問題へのマーク、問題の現状とレポートの保存が可能となっている。アプリケーションのコンポーネントやプロジェクト全体の見積もりだけでなく、それぞれの問題の修正にかかる労力も見積もれる。また、問題の修正方法についての詳細なガイダンスも提供される。
Visual Studio拡張機能版と.NET CLIツール版の2つがあり、プログラミング言語はC#およびVisual Basic、プロジェクトはASP.NET、ASP.NET Coreおよびクラスライブラリ、すべての.NETフレームワーク(.NET Framework、.NET Core、.NET 5以降)に対応する。
現在、アプリケーションはAzure App Service、AKS、Azure Container Appsへの移行に関する問題の特定が可能で、将来的にはツールにターゲットを明示的に設定して、ターゲットごとに正確な問題と推奨事項を個別にフィルタできる機能の追加も検討されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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