米Oracleは、フルマネージドの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」サービスであり、世界中のデータセンタにて利用可能な「Oracle Globally Distributed Autonomous Database」の一般提供を、3月4日(現地時間)に開始した。
Oracle、分散データベースのデプロイと管理を簡素化する「Oracle Globally Distributed Autonomous Database」を一般提供
Oracle Globally Distributed Autonomous Databaseは、分散データベースのデプロイメントと管理を簡素化するサービスで、データを適切な場所へ自動的に配置することによって、データベースを使用するアプリケーションに透過的なアクセスを提供する。
Oracle Databaseにおいて実証済みのSQL機能に、分散データベース機能を追加することで、ユーザーはパフォーマンスの最適化、RAC並列クラスタ、コンバージドデータベースアーキテクチャ、セキュリティにおける、同社の長年にわたるイノベーションの恩恵を直ちに受けられる。
単一の論理データベースを、複数のデータセンタ、可用性ドメイン、またはリージョンに分散された複数の物理データベース(シャード)に分割し、1つのシャードにおける障害が他のシャードに影響を及ぼさないため、全体の可用性が向上する。ドメインまたはリージョン間でのシャードの自動レプリケーションによって停止からの保護が提供され、可能な限り最高の可用性を実現するフォールトトレラントなExadataインフラストラクチャ上で実行される。
サーバとデータベースシャードをオンラインに追加することで水平方向に拡張でき、データとアクセスは自動的に再分散され一貫してバランスのとれたワークロードが維持される。データベースインフラストラクチャは、数TB〜数PB規模まで拡張可能で、もっとも要求の厳しいアプリケーションの要件に対応する。さらに、各シャードはOCIのExadataプラットフォーム上で実行され、垂直方向にスケールされた高レベルでのパフォーマンスの提供を行う。
おもなユースケースは以下の通り。
- トランザクション処理と混合ワークロードにおけるハイパースケールパフォーマンスの実現
- 分散データウェアハウスとデータレイクにおけるデータ主権要件への対処
- 並列データパイプラインと機械学習分析の導入
- ミッションクリティカルなアプリケーションへの最大限での可用性の提供
- クラウドネイティブでスケーラブルなアプリケーションの構築
Oracle Globally Distributed Autonomous Databaseの価格は、使用されているシャードの数と、各シャードでのデータベースの使用量に基づいて決定される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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