米Deno Landは、JavaScript/TypeScript実行環境であるDenoの最新バージョンとなる、「Deno 1.44」を5月30日(現地時間)にリリースした。
Deno 1.44では.npmrcファイルを使用して、内部パッケージを管理するためにホストされている独自のプライベートnpmレジストリからパッケージを取得するよう設定できるようになっている。また、npmの@grpc/grpc-jsクライアントライブラリを使用することによって、gRPCサービスへの接続が可能になり、DenoからGoogle Cloud PlatformといったgRPCサービスに接続できるようになった。
さらに、現状ではいくつかの問題点はあるものの、Next.jsをDenoで実行可能になるなど、Node.jsとの互換性が大幅に改善されている。また、V8ポインタ圧縮によるメモリ使用量の削減や、モジュール読み込みの高速化、AWS Lambdaでの起動時間の高速化、言語サーバのパフォーマンス向上といったいくつかのパフォーマンス改善が行われ、多くのプロジェクトにおいてメモリ使用量が5〜30%削減されているという。
そのほか、安定版となったDeno.exitCode APIの追加、RequestとResponseの両クラスへの新たな.bytes()メソッド追加によるバイト操作時の作業品質向上、lintルールの更新といった、数多くの機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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