リクルートは、同社の運営する転職支援サービス「リクルートエージェント」のデータをもとにまとめた、AIに関わる求人動向を10月17日に発表した。同分析では、求人票の仕事の名称または仕事の概要に、AIに関する単語が含まれる求人を抽出して、エンジニア系職種、営業や企画・管理部門職種で独自に定義したものを「AI関連求人」としている。
分析結果によれば、エンジニア系職種におけるAI関連求人は、2017年度を1として指数化すると2023年度は4.73と伸長していることが明らかになった。求人の中身としては、AIを使った音声認識サービスやチャットボット、製造業向けの画像処理やロボティクス制御開発といった、社会実装を主としたものが増えてきていることから、AI技術は今後も急速に進化して関連分野への転職者がさらに増加することが予想される。また、DXや新規事業開発などにおいてもAIに関する知識を持つ人材のニーズが高まっているが、一方でAIに関する開発経験を持つ人材は限られるため、雇用条件に留まらないさまざまな工夫で各社が人材の争奪戦を繰り広げている。
営業や企画・管理部門職種でもAI関連求人が出てきており、エンジニア職種の2017年度を1とすると1.78倍に達し、着実に増加傾向にある。AI関連求人としては、営業職種ではAI関連製品の導入・販売に関する求人など、企画・管理部門職種ではAI製品のマーケティングをするポジションや、経理・人事などの専門職でAIを活用して業務改革を進めるポジションなどが挙げられる。
2023年度のAI関連求人を3つの職種系統で分析すると、約7割がエンジニア系で残りの約3割は営業と企画・管理部門となった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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