Sun Asteriskは、生成AIアプリ開発ツール「Dify」を活用した業務効率化を支援する、企業向け生成AIエージェント統合プラットフォーム「AI*Agent Base」の提供を、12月16日に開始した。
今回、提供が開始された「AI*Agent Base」は、企業がAIエージェントを迅速かつ効果的に導入・活用できるよう設計された統合プラットフォームで、同社の研究開発部門である「Research & Development」の中にあるAI専門チームが、生成AIを活用した業務アプリケーションを迅速に導入して、業務効率化の実現によるAIトランスフォーメーションを志向して開発されている。
独自の開発ナレッジ共有基盤と生成AIデータ基盤を組み合わせたインフラを、企業内システムへスムーズに統合することで、統合的な生成AI活用環境の構築を可能にしており、AIアプリケーションを乱立させるのではなく、「AI*Agent Base」を通じてCoE(Center of Excellence)を目指すことによって、有機的に進化していくAI活用環境の構築を支援していく。
具体的には、企業内で生成AIを導入する際の課題を解決するための、以下の4つのコンセプトに基づいて設計・開発されており、企業内のクラウド環境に導入してカスタマイズすることで、データの信頼性や安全性を確保しつつ業務効率化と生産性向上を実現する。
あわせて、Sun Asteriskに在籍するAI専門チームによる、対象業務に最適なAIモデルの評価と選定の支援や、必要に応じたAIモデルやRAGチューニングの実施も可能となっている。
今後は、既存のAI活用ニーズの実現を支援するだけでなく、Sun AsteriskのビジネスデザイナやUXデザイナを中心とした業務フローの分解・ROIの算出、新規事業創出支援を通じたDXの実現サポートも行っていく。
Difyは、米LangGeniusが開発したノーコードでAIアプリケーションを構築・運用できるオープンソースのプラットフォームで、大規模言語モデル(LLM)を活用してチャットボットやエージェントなどを簡単に作れる。複雑なプログラミングスキルがなくても、直感的なインターフェースを通じて、AIアプリケーションの開発・カスタマイズが可能なほか、複数のLLMに対応しているためニーズに合わせて適切なモデルを選べる柔軟性も兼ね備える。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です