ウィルコムはWindows Vista搭載のモバイル通信端末「WILLCOM D4」を7月11日に販売開始すると発表した。同じ日に、ソフトバンクモバイルは「iPhone」を発売する。
ウィルコムはWindows Vista搭載のモバイル通信端末「WILLCOM D4」を7月11日に販売開始すると発表した。同じ日に、ソフトバンクモバイルは「iPhone」を発売する。
WILLCOM D4は、CPUにIntel Centrino Atom、OSにWindows Vista Home Premium SP1を採用したモバイル通信端末。メモリは1GB、HDDは40GBを搭載し、Office 2007をはじめとするアプリケーションを標準装備している。
通信はW-OAM対応W-SIMを利用したPHS通信、内蔵のワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)によるデータ通信、別売のクレードル搭載のLAN端子を使用する固定回線でのデータ通信と3つの方法で行える。ウィルコムのメールアドレス(pdxドメイン)宛てのメールであれば自動受信も可能だ。
また、ワンセグチューナーや動画撮影可能なカメラも内蔵している。「W-VALUE SELECT」で購入した場合の実質負担額は9万200円となっている。
一方のiPhoneは、OSにiPhone OS 2.0を搭載し、8GBと16GBの2種類のHDD規格を用意。3G、IEEE 802.11b/gによるWi-Fi無線LAN、EDGEパケット通信規格による無線WANによる通信が可能となっている。さまざまなウィジェットが用意されており、Apple Storeで追加購入することもできる。2メガピクセルカメラを搭載しているが、オートフォーカス、ライト、ムービー機能は無い。価格は今のところ未定だが、米国では8GBモデルで199ドル、16GBモデルで299ドルとなっている。
iPhoneはiTuneとの連動やマルチタッチディスプレイなどを利用した新感覚のインターフェースから、エンターテイメント的要素が強調されているが、エンタープライズ向けの機能も備えている。
iWork、PDF、JPEGに加え、Microsoft Word/Excel/PowerPointといった基本的なファイル形式にも対応している。Microsoft Exchange ActiveSyncをサポートしているため、Exchange Server 2003/2007を使っているオフィスでは、企業のメール、カレンダーイベント、連絡先を暗号化した状態でiPhoneにプッシュできる。企業リソースへのアクセスに関しても安全性が配慮されており、通信方式ではCisco IPSec VPNとWPA2 Enterpriseをサポートしている。また、SDKも公開されており社内アプリケーションの開発も可能となっている。
どちらも高機能を備えるだけに、今後の動きに注目が集まる。
【関連リンク】
・Ultra Mobile WILLCOM D4
・iPhone
・Apple Developer Connection
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