米国ポートランド(オレゴン州)で開催されているオープンソースの総合カンファレンス「OSCON 2008」(Open Source Convention、米オライリー主催)で、日本のPerlコミュニティを牽引する宮川達彦氏(シックスアパート株式会社技術担当執行役員)が、Perlコミュニティの貢献者に与えられる「白駱駝賞(The White Camel Awards)」を受賞した。同賞を日本人が受賞するのは初めて。
オープンソースのプログラミング言語であるPerlは、多くのボランティアの努力によって支えられている。白駱駝賞(The White Camel Awards)は、そうしたコミュニティ活動における貢献者を称えるため、1999年のPerlカンファレンスではじまった。現在ではPerlファウンデーションが毎年OSCONで発表する形となっており、昨年はティム・オライリー(Tim O'Reilly)氏も受賞している。
今年の白駱駝賞は、7月21日から25日まで開催されているOSCON 2008の2日目夜のイベント「Tuesday Evening Extravaganza(火曜の夜は大騒ぎ)」で発表された。受賞者は、宮川氏のほか、オーストラリアのPerlコミュニティからヤシンタ・リチャードソン(Jacinta Richardson)氏と、イスラエルでYAPC::Israelなどを主催するガボール・ザボ(Gabor Szabo)氏の3名。
Perlコミュニティのニュースサイト「use Perl」の記事によると、宮川氏の受賞は、世界最大の参加者を集めるYAPC::Asiaのメインオーガナイザーとして、また世界最大のPerlユーザーグループ「Shibuya.pm」を成長させた功績が評価された。コミュニティ活動のみならずPerl開発者として技術的貢献も大きい宮川氏は「決して眠らない」と噂されるほど。
突然の受賞に宮川氏は、自身のブログ(英語)で、自分も驚いたが、日本在住のYAPC::Asiaオーガナイザーを表彰したつもりだったPerlファウンデーションの関係者も、本人が会場にいたことに驚いていた(宮川氏は米国Six Apart本社勤務のため米国在住)と受賞の驚きを語るとともに、YAPC::Asiaをはじめとする多くのコミュニティ関係者に感謝を捧げている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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