Shoeisha Technology Media

CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

帳票Webアプリ実践構築ガイド
ActiveReports for .NETを使いこなす!~その2

  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2009/06/12 15:00

 Windowsアプリと同じような品質の帳票印刷を行えるWebアプリケーションを開発するのはなかなか難しく、大変手間のかかる作業です。今回は、ActiveReportsを使い、効率の良く、機能的なWeb帳票アプリケーションを構築する方法を紹介していきます。

目次

はじめに

 Webアプリにおいて帳票印刷は鬼門の1つです。ブラウザにも印刷機能があり、綺麗に印刷するための工夫も組み込まれていますが、Windowsアプリと同じような品質の帳票印刷を行えるレベルにまでは達していません。また、オンライン掲示板などで時々見かける「印刷イメージ画面の表示なしに、Webから印刷ボタンをクリックするだけで、直接プリンタに印刷したい」というような要望も簡単には解決できません。

 このようにとかく相性の悪い、Webアプリと帳票印刷という2つの要素の架け橋となる.NETコンポーネントがActiveReportsです。

ブラウザから印刷を行うための基本的な仕組み

ブラウザごとの自作アドオン作成は手間がかかる

 ブラウザの標準機能では満足した結果を得られないときに活用するのが、アドオン(プラグインとも言う)です。アドオンの作り方はブラウザごとに異なるため、同じアドオンでもInternet Explorer用とFirefox用とでは、それぞれ別に用意しなければなりません。その手間がどれくらい大変かは、容易に想像がつくと思います。

図1 ブラウザごとのアドオンの例
図1 ブラウザごとのアドオンの例

 そうした手間を省く解決策として、印刷関連であればPDFファイルを利用するシステム構成、つまりAdobe Readerのアドオン利用を前提にすることを、考えてみるのがよいでしょう。Adobe ReaderのアドオンであればOSもWindowsに限定されておらず、主要なブラウザに対応しているため、いろいろなPC環境で使えるというWebアプリの特色も失われません。

PDFファイルをブラウザで表示させる流れ

 PDFファイルをブラウザで表示するためには、Webサーバとブラウザの両方で認識を合わせて協調する必要があります。

図2 PDFファイルをブラウザで表示するときの流れ
図2 PDFファイルをブラウザで表示するときの流れ

 そのための識別が図2にある「Context-Type: application/pdf」です。このヘッダをブラウザが受け取ると、PDF表示用のアドオンを探してデータを渡し、後はアドオンがPDFファイルを表示するのでブラウザの機能に左右されません。

 ActiveReports for .NETを使えば、WindowsアプリでPDFファイルを出力するだけではなく、Adobe Readerアドオンと組み合わせ、WebアプリでPDFファイルをブラウザに表示することもできます。それでは具体的にその方法を確認していきましょう。


  • ブックマーク
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

著者プロフィール

  • 初音玲(ハツネアキラ)

     国内SIerのSEでパッケージ製品開発を主に行っており、最近は、空間認識や音声認識などを応用した製品を手掛けています。  個人的には、仕事の内容をさらに拡張したHoloLensなどのMRを中心に活動しています。  Microsoft MVP for Windows Development...

バックナンバー

連載:現役エンジニア直伝! 「現場」で使えるコンポーネント活用術(ActiveReports)

もっと読む

All contents copyright © 2005-2019 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5